第11回環境自治体会議 屋久島会議へのお誘い

つながろう地球生命圏〜めざせ地域内循環

 豊かな海洋に囲まれた、太古の森を抱く島、屋久島。1993年に世界自然遺産に登録される以前から、国や大学など各種研究機関において、屋久島をフィールドとした数多くの調査・研究が行なわれてきました。近年では環境省のモデル事業(「地球温暖化対策実施検証事業(H12〜13年度)」,「共生と循環の地域社会づくりモデル事業(H12〜13年度)」)をはじめ、島という完結した地域特性を生かした、環境分野での調査研究も進んでいます。
 しかしそうした調査研究も、環境保護の実質的な担い手である地域住民にとって、どれだけ身近なものとなり得ているでしょうか。例えば平成14年度に上屋久町で高校生を対象とした地域環境学習システムのリーダー養成研修が行なわれましたが(環境省モデル事業「体験的環境学習推進事業」)、その過程で
@地域ぐるみの環境学習システムが存在せず、地域および世代間での交流が不足していること
A最高の環境資源を有しながらも、それを環境教育に生かしきる教材や指導者が不足していること
B地元を離れ、島の自然環境の大切さを再認識した若者が、環境リーダーとして活躍できる場が地域に存在しないこと
といった課題が、改めて浮び上がっています。
 一方、屋久島では、近代化と開発の波が押し寄せた時代から一貫して、島の環境保全に力を尽くしてきた住民グループや、島にあこがれて移り住んできた芸術家、作家などによる幅広い活動も繰り広げられています。島外からの訪問者を対象としたエコツーリズムも盛況で、ネイチャーガイドと屋久島を愛してやまないリピーターとが、屋久島情報をやり取りするホームページなども、多数運営されています。
 第11回環境自治体会議<屋久島会議>では、全体会及び10のテーマに分かれた分科会を通じて、屋久島におけるこれまでの取り組みを振り返りつつ、それらを有機的に結び、新たな政策へとつなげるための試みがなされます。地域内循環のあり方や、地域社会と環境教育の連携といった、自治体環境政策における普遍的なテーマについて、具体的な事例をもとに議論したいと考えています。多くの皆さんのご参加、心よりお待ちしております。